桑原 仁(Jin)  1956年〜

象牙彫刻を専門として置物・根付・帯留め等を制作。
その主題は、植物、魚貝類、昆虫などで、中でも魚は彼のもっと得意とする題材で、山女魚新巻鮭の根付は古典または現代の象牙彫刻に於いて他に類を見ない写実的な作品は高い評価を受けている。
氏の作品は自信の手で厳選された象牙を用いて造られ、目や落款などに、貝(黒蝶貝・白蝶貝・メキシコ鮑)、黒壇、水牛の角、鼈甲、珊瑚、ガラス等の象嵌が施され、高度な技術によりクオリティの高い作品に仕上げられた。 1999年、2000年日本象牙彫刻店に於いて連続での受賞をし、年々技術を高めている。これから様々な作品の発表が期待される。


(略歴)

本名 桑原宏仁

  • 1956年 群馬県に生まれる。
  • 1977年 日本雉園入社 鳥類、動物の剥製を学び学校、博物館等の標本を始める。
  • 1995年 現在の勤務先で象牙を扱う仕事柄、象牙彫刻を始める。
  • 1999年 「第22回日本象牙彫刻展」に出品 「お茶の実」にて(財)森村豊明会賞 受賞
  • 同年   村松親月に指導を受ける。
  • 2000年 日本象牙彫刻会 入会
  • 同年   「第23回日本象牙彫刻展」に出展 「清流」にて (財)上野の森美術館賞 受賞
  • 2001年 「日本象牙工芸展」に出品「千柳葉魚」にて経産省製造業局長賞 受賞
  • 同年   「第24回日本象牙彫刻展」に出品
  • 2002年 「第25回日本象牙彫刻記念展」に出品「早春」にて高円宮賞 受賞
  • 同年   現代根付展(松本市美術館)「高円宮憲仁親王殿下コレクション」出品
  • 故高円宮殿下は桑原仁の多くの作品を購入され、その作品の全ては「高円宮コレクション」に納められている。

作品制作中の「桑原 仁」  
下は道具